七五三を彩るアイテムとして欠かせない千歳飴。
近年では、時期をずらして七五三詣を行う方が増えてきているため、千歳飴を用意しようと思ったとき「千歳飴はいつ・どこで買えるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事のテーマは、千歳飴の準備について。
千歳飴に込められた意味や近年の千歳飴の傾向についても解説しています。
最後までお読み頂くことで、知っているようで知らなかった千歳飴の知識が深まります。
千歳飴って何?
千歳飴の歴史
千歳飴の発祥についてはいくつかの説があり、古くから言い伝えられている有名な説を紹介します。
- 東京・神田明神の境内で売られていた祝い飴が千歳飴の発祥という説
- 東京・浅草の飴屋で売られていた飴が千歳飴の発祥という説
- 大阪の商人が東京・浅草寺の境内で販売していた飴が千歳飴という説
千歳飴の歴史は江戸時代から始まったとされています。
江戸時代初期は砂糖を国外から輸入に頼り、庶民が手にしやすいものではありませんでした。
当時の貴重品であった甘いものを子に贈ることで、親が子どもの成長を祝福する気持ちがあったのでしょう。
また、千歳飴は「千年飴」「寿命飴」とも呼ばれ、その名の通り健やかに成長・長生きして欲しいという意味が込められています。
千歳飴を入れる袋にも「鶴」「亀」「松竹梅」などの縁起が良いとされるものが描かれ、おめでたいデザインとなっています。
千歳飴の味
近年ではさまざまな味の千歳飴が出ていますが、昔ながらの千歳飴は優しい甘みのある味で、古くから子どもたちに親しまれてきました。
千歳飴は主な原料である水飴に砂糖を加え、何度も練り伸ばし固く形成して作られています。
内祝いとしての意味もある
もともと七五三の千歳飴は親戚や近所の人にお福分けとして振る舞い、子どもだけではなく家族みんなでいただくものでした。
現在も七五三のお祝いをもらった際、内祝いとして千歳飴や赤飯をお返しする風習があります。
どこで買える?どこでもらえる?
ご祈祷を受ける神社・お寺
神社・お寺では七五三のご祈祷授与品として千歳飴を配布、もしくは境内で千歳飴を販売しています。
ただし、七五三用の授与品はシーズン限定としていることが多いです。
時期をずらして七五三詣をする場合は事前に千歳飴がいただけるかどうか確認しておくとよいでしょう。
お菓子メーカー
「ミルキーはママの味♪」のフレーズで有名な不二家。
七五三の千歳飴と言えば不二家を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
不二家が千歳飴を販売し始めたのは1953年(昭和28年)、約70年前から七五三の定番として親しまれてきました。
不二家の千歳飴はレストランなどの店舗や公式サイトでも購入することが可能です。
公式サイトでは、例年秋頃に七五三の特集ページが開設され、千歳飴の予約販売を開始します。
2023年の販売情報は順次公式サイトから確認することができます。
スーパー・コンビニ
スーパーやショッピングセンターでは秋口になると店頭に千歳飴が並び始め、特設コーナーが設けられることもあります。
コンビニでも七五三シーズンは千歳飴を販売している店舗があります。
ネットショップ
七五三の前撮りなど時期をずらしてロケーション撮影をする場合、ネット通販ならシーズン問わず購入が可能です。
千歳飴だけを保育園・幼稚園でもらって入手し、手提げ袋だけが必要な場合もあります。
ネットでは千歳飴の手提げ袋のみ購入することもできます。
千歳飴の近年の人気や傾向は?
手提げ袋がお洒落になっている
千歳飴の手提げ袋といえば鶴や亀などの縁起物が描かれた昔ながらのデザインが定番ですが、手提げ袋をアレンジするのがちょっとしたトレンドに。
ハンドメイド商品を取り扱うサイトでは、オリジナルな千歳飴の袋が数多く販売されています。
千歳飴は直径15mm、長さ1m以内と基準となるサイズが決められています。
自身でハンドメイドすることも簡単なので、子どもと一緒に作ってみるのもおすすめです。
飴のバリエーションが増えている
千歳飴というと紅白で硬いイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
近年、紅白の千歳飴だけではなくカラフルな千歳飴や子どもが食べやすいように柔らかい千歳飴も登場しています。
その他にも、どの部分を切っても同じ顔がでてくる金太郎飴のような可愛い絵柄が入った千歳飴などさまざまなバリエーションが登場し、目も口でも楽しむことができるようになっています。
まとめ
七五三の定番である千歳飴についてまとめました。
- 千歳飴は七五三の縁起物
- 子どもの成長や長寿を願う気持ちが込められている
- 神社やお寺以外にスーパーやネット通販で購入可能
- 販売時期はお店によって異なる
- ネット通販では通年購入することが可能
千歳飴の意味や歴史を理解すると、より美味しくいただけるのではないでしょうか。
七五三を機に子どもにも伝えられるといいですね。
千歳飴も七五三の思い出の一つにし、特別な七五三をお過ごしください。