「日焼けしてる方が健康的」は本当?子どもの紫外線対策

こんにちは。運営スタッフです。
淡いピンク色の桜も散って、日に日に若葉青葉が鮮やかになってきましたね。
来たるGWも、お天気が良く、過ごしやすいといいですね。
さて、今回のテーマは
「『日焼けしてる方が健康的』は本当?子どもの紫外線対策」です。
昔は、真っ黒に日焼けした子供は健康的でいいイメージがありましたよね。
ところが、最近では日焼けによってさまざまな身体への影響が懸念されています。

日焼けした子

●紫外線は悪!?

太陽の光、紫外線は、殺菌消毒や体内で骨を丈夫にする
ビタミンDを作り出す働きがあります。
しかし、浴びすぎると身体にさまざまな影響が出てくるのです。

◎炎症が起こる

やけどのように皮膚が赤くなってヒリヒリして、水ぶくれができます。

◎皮膚の老化

しみやしわなど、皮膚の老化が早まると考えられています。

◎皮膚がんの原因に

細胞の遺伝子が傷ついて、がん細胞が生じることがあるため、
将来皮膚がんの原因になることも考えられます。

◎目の病気が起こりやすくなる

目に紫外線を長時間繰り返し浴びると、目の水晶体の濁りを促進するため、
白内障などの目の病気を起こしやすくなります。

ここ20年間で、紫外線の量は緩やかに増えています。
日々研究も進む中で、紫外線が身体に及ぼす悪影響が徐々に分かってきました。
特に、皮膚がんの発症率が高いオーストラリアでは、
小学校でも紫外線の悪影響について教え、
国をあげて子供を紫外線から守るべく徹底しています。
日本では1990年代に入って、
少しずつ紫外線対策を積極的に行うようになってきたところです。

 

●子供の頃から紫外線対策が必要な理由は?

子供の頃、中でも年齢が若いうちに紫外線を浴びた量が多いほど、
大人になってから皮膚がんを発症する確率が高く、
発症する年齢も若くなる傾向があります。
それだけではありません。
子供の頃に紫外線をたくさん浴びていると、
コラーゲン内の弾性繊維「エラスチン」を生成する能力が低下します。
その影響は子供の時には出にくく、
成長した後にしみやしわなど紫外線が原因で起きる「光老化」となって現れるのです。
大人になってから紫外線対策を意識しても、それでは既に遅いんですね。
子供、赤ちゃんの頃から、その子の将来のために気をつけてあげないといけないのですね。

 

●子供は紫外線の影響を受けやすい

人間が一生涯に浴びる紫外線量のうち、
約50%は18歳までの子供の頃に浴びていると言われています。
子どもは皮膚が薄く、紫外線を反射する力も弱いため
大人よりもダメージを受けやすいとされています。
紫外線の量は夏場がピークですが、
夏だけ対策をしていればOKというものではありません。
ちょうど今の時期は、まだ肌が紫外線に慣れていなくて、
メラニン細胞の働きが弱く、少しの光でも日焼けしやすいのです。
「ちょっとそこまで買い物に…」「ちょっと草取りをするだけ…」と思っていて、
うっかり日焼けした経験のある方も多いですよね。
お子さんも、十分に注意してあげなければなりません。

 

●日焼け防止の注意点

・服装

帽子は必須アイテムです。
キャップよりも、つばの広いハットでうなじまで隠れるものがいいでしょう。
つばが7cmあると、顔に当たる紫外線の約60%をカットできて、
紫外線に弱い目も守ることができます。
服の素材は、編み目が詰まっている綿やポリエステルがおすすめです。
紫外線を90%カットするTシャツ、夏でも涼しく着られるように
薄い素材の長袖やTシャツの形をした水着も人気があります。
衣料品コーナーで、「UVカット」と書いた衣類、ぜひ探してみてくださいね。

・時間帯

紫外線が強い午前10時から午後2時までの時間帯は、特に注意が必要です。
1日のうちでも紫外線量が少ない早朝や夕方、
特に日の出、日の入り時は紫外線がほとんどありません。
もし可能ならその時間帯の外出が狙い目ですね。
また、「今日は曇りだから大丈夫!」と思って油断していませんか。
太陽が出ていない曇りの日でも、晴天の80%以上の紫外線が通過してくるため、
日焼け止め対策は必要なのです。

・日陰

日陰は、紫外線量が日なたの半分になります。
屋外で遊ばせるなら、子どもたちが紫外線を避けられるように、
環境を整えてあげることも必要となります。
海水浴や行楽で長時間外に出る場合は、
ひさしの下、木の陰、建物の陰、パラソルやテントの下など、
日陰の休憩スペースを作って上げましょう。
赤ちゃんを外へ連れ出すときには、ベビーカーの日よけも忘れずに。

・日焼け止め

日焼け止めを効果的に塗るコツは「たっぷりと、均一に」。
顔に塗る量の目安は、クリームタイプならパール粒大(7~8㎜大)、
液状なら1円玉大を手のひらに取って塗り伸ばします。
さらに、同じ量でもう一度重ね塗りします。
耳、首の後ろ、胸元、背中、腕や手足の甲、背中など、塗り忘れや塗りむらがないように。
汗で流れるので、2、3時間ごとに塗り直すと効果的ですね。

幼稚園や小学校のプールでは、日焼け止めによるプールの水質汚濁を懸念して
「日焼け止め禁止」としているところもあるようです。
これまでの研究で、耐水性またはウォータープルーフの表示があるものならば
汚濁されないとされています。
場合によっては、使用を許可してもらえるよう、学校側に申し出てみることも必要ですね。
子どもの皮膚は大人よりも刺激に弱く、かぶれやすいので
「子ども用」と表示されている低刺激のものを選びましょう。

 

いかがでしたか。
紫外線は浴びすぎると、身体への影響が懸念されますが
必ずしも怖い、悪いものではありません。
親が過剰に神経質になり過ぎないようにしましょうね。
子どもたちが、屋外で元気に遊びまわるのがダメなのではありません。
「紫外線が気になるから」と外で遊ばないのではなく、
紫外線があっても十分に遊べる工夫や備えをすることが大切なのです。

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